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講師として登壇している育休スクラ事業責任者の小田木朝子さん(株式会社NOKIOO取締役)のVoicy番組にお邪魔してきました。
お題は『アンラーニング(Unlearning)』。
政府が推奨する「リカレント教育/リスキリング」にも通ずる、「学び直し」を意味する言葉です。
リスナーからの質問に答えるかたちで「アンラーニングって何ですか?」をお話しました。
そもそも論が好きな私は
「そもそも私たちは何をLearn(学習)してきたんだっけ?」
という問いから始めました。
辞書を引くとわかるのですが、学習という言葉には3つほど定義があります。
1)学校の学習(知識インプット)2)反復した経験によって適応された行動が習慣化すること。人間の社会的生活のほとんどがこれによって習得されている。3)新しい知識の獲得や経験、よい習慣などの目標に向かって努力する意識的な行動 例)海外赴任で異文化に入る、日本のやり方では通用しない、その土地の文化を学ぶ(参考:大辞林)
一般的に学習という言葉から想起されるのは「学校での学び、知識や技術のインプット」ですが、私たちが学習している場所は、学校だけではないのですね。
家庭のしつけから会社のOJTまで、私たちが社会で暮らすうえでほとんどのことは「学習」によって身につけているのです。
だから「アンラーン」をする前にまず、自分が学習してきたものに気がついている必要があります。
学習内容は、教科書に載っていることとは限りませんので、自分でたな卸しする作業が必要です。
「そういうものだ」「それが普通のやり方だ」「これまでそうやってきたから」というやり方が身に染み付いてしまった例は山ほどあります。
その中から何を残して、なにをアンラーンし(手放す)ますか?
Unlearn(学習棄却)するには、棄却する対象を見つけましょう。手放すものを決めるには、今、自分は何を持っているかを知らないと、なにも手放せませんね。