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成果を出す人、いわゆる仕事ができる人というのは、常に動いていると思い込んでいました。文字通りじっとしていなくて、起きている間はずっと何かをやっている。何かというのはインプットかアウトプットのどちらか。
言い換えれば、インプットもアウトプットもしていない時間が多い人や、仕事時間にゆったりしている人は成果を出していない、と考えていました。
だから、成果を出したい自分はゆったりしていてはいけない。
成果を出すためには次から次へと、鳥が木々を飛び渡るように常に動いていなければいけない。パソコンの前に座っていても一つの作業だけやり続けるのではなく、常にSNSをチェックしたり、メッセージを確認したり、同時進行でやっていなければいけない。
一つの場所、一つの状態に留まっていてはいけない。
そう考えていました。
その結果、日中の業務時間に心を落ち着かせる休憩ができず、昼食もネットを見ながら、スケジュールを見ながら、音声メディアを聞きながら。仕事につながる(と思い込んでいる)何かをしていないと「いけない」と盲目的に、いえ、強迫観念的に信じ込んでいたことに、改めて気がつきました。
こうやって書いていると何とも無意味で、根拠のないことを思い続けていたことか、と自分で自分に呆れてきます(笑)。でも、あとで読み返せるようにあえてブログに書いています。
なぜ、この思い込みに気がついたのでしょうか?
2024年の仕事始め、朝から自宅の仕事机であれやこれや手を動かしている自分と久しぶりに出会いました。午前中そんな調子で作業をしていて、ふと「あれ?なんで締め切りに追われているわけでもない今日、こんなにアタフタしてるんだろう」と思ったからです。
2つのモニターと2つのパソコン、iPadとiPhoneを行ったりきたりしている自分が何とも気忙しく感じました。
元来、私は行動がゆっくりな人間です。
ご飯を食べるのが遅い。家族の食卓でいつも最後まで箸を持ち続けているのが次女の私でした。
歩くのが遅い。丸山組にいた頃、男性社員との行動が多かった私は、よく小走りでみんなについていっていました。
求められれば周囲に合わせることはもちろんできます。
ただ、周囲に気を遣う必要のないシチュエーションでは、行動が一番遅くなっているのでした。
組織から離れて独立し、オンライン仕事が増えたいま、自分のペースで仕事をする、もっと言えば自分のペースで生きることを自分にOKしてもよいのではないかしら?
むしろ自分にとっては、そのほうが成果が出るような気がします。
大切なのは自分の成果に集中することであって、慌ただしく生きることが人生の目的ではないのですから。
そんなことを感じた仕事始めでした。