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名古屋ファミリービジネス研究会(第7回)に登壇しました
今年も「名古屋ファミリービジネス研究会」に登壇させていただきました。
東海圏の経営者・後継者が集まるこの会で必ず伝えることは「帽子のかぶりわけ」と「ファミリーミーティングのススメ」です。
第1回から連続して参加されている社長さんが、家庭での帽子のかぶり分けの実践例を話してくれました。後継者候補と目している他社で勤務中の長男が、週末に実家に立ち寄ったときのこと。その社長は長男と会社の話をしたかったのですが「待てよ。コイツは今日、何しに家に帰ってきたんだろう?」と一瞬、考えました。息子を見ていると、どうやら弟とゲームをするらしい。
兄弟の時間を過ごしにきたのか、と気づいた父親は、その日は長男と会社の話をするのを控えたそうです。
これは、社長という「ビジネスの帽子」を週末の自宅で一瞬かぶりそうになったのだけど、ファミリーの帽子をかぶっている長男を見て、自分もファミリーの帽子にかぶり直したという好事例でした。
これは「週末の家庭では、会社の話をしてはいけない」ということではありません。あくまで「相手はいまどちらの帽子をかぶっているか」「ここでビジネスの(あるいはファミリーの)帽子をかぶっていいタイミングかどうか」を適切に判断したというお話です。「帽子のかぶりわけ」を意識しているだけで、すれ違いを避けることができます。
この例で、もし長男が「会社のことを聞きたいんだけど」と日曜日に実家に帰ってきたのなら、喜んで会社の話をしたらよいでしょう。
名古屋ファミリービジネス研究会では、リピートして学ばれる経営者の方も少なくありません。一度聞いただけではなかなか実践できないことでも、2回、3回と自分に落とし込むことによって、帽子のかぶり分けやファミリーミーティングができるようになります。
今年も参加者の皆さんと充実した時間を過ごさせていただきました。ありがとうございます。